模型工作:ペーパー製旧型国電製作記 その3

その2に続き、今回は前面と妻板の工作を説明します。
まず治具(型紙)と前面の展開寸法を決めるための試作品?を作ります。とは言っても下の写真の様な簡単のものです。一つは前面を上から見た形状の型紙、もう一つは前面を正面から見たときの車体の形状の型紙です。今回はいずれも原寸大の模型用図面をコピーしてそれを切り抜いて使用しています。とは言っても旧型国電の前面はR3000(半径3m)の曲面で側面とその曲面はR250で繋がっている単純な形状で、貫通扉部分の平面部は幌枠の部分を平面とすると幅11㎜(原寸図面の実測)ですのでこの寸法でコンパスと定規で方眼紙状にその形状を書いて作成することも可能です。型紙をなぞるよりその方が正確かもわかりません。

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模型車両の紹介:板谷峠のEF71/ED78(しなのマイクロ製キット組み立て品)

1976ごろ製作したEF71とED78を紹介させていただきます。この作品はしなのマイクロ社製のキットそ組み立てた作品です。

<実物について>
 EF71とEF78は福米線といわれた福島ー米沢間の板谷峠の交流化に伴い新製された機関車で、当時はEF71がEF78福島ー米沢間の補機として、ED78が福島ー山形間および仙山線用に新製されたということです(実際には色々な運用があったようですが)。
 福島ー米沢間は碓氷峠に次ぐ国鉄の急勾配区間で、この模型を作った当時EF71、EF81に牽引された普通列車はスイッチバックを繰り返して峠を行き来していました。 当時碓氷峠は専用機関車と高規格の軌道で運用され、峠の釜飯のおかげもありその存在は一般の方々にもある程度知られていました。それに比較すると板谷峠はあまり一般の方の話題に上ることもない地味な路線でした。しかし難所であることには変わりなく、冬には大量の積雪という悪条件も加わります。当時雪の中で樹脂系の制輪子を使用した車両が峠の途中で停車した際に逆走事故を起こしたこともあったと記憶しています。また1980年代になっても普通列車しか停まらないスイッチバックの峠駅では列車が到着するとホームで売り子さんが峠の力餅を売っていました。

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模型車両の紹介:EF64(しなのマイキロ製キット組み立て品)

1974年に製作したEF64を紹介させていただきます。
 この作品はしなのマイクロ社製のキットを組み立てたもので私にとって初めて真鍮製キットを組み立てた作品になります。

<実物について>
 EF64は当初板谷峠に配置されましたが、その後中央線に転属し、新製車と共に中央東線で活躍していました。しかし当初の運用は高尾以遠での運用が主体でしたので東京都内では殆ど見る機会がありませんでした。
 その後、EF13に代わり新宿発の客車列車の牽引に充当されるようになるとともに成田空港の工事開始にともない成田空港への採石運搬列車に使用される等、高尾以東でも次第に見る機会が増えてきました。また、夏休み等の多客期には臨時客車急行のたてしな号にも運用されていました。この作品はそのような時代に作った作品です。

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ジオラマ”ALTENHOF機関区”の紹介とMärklin CS3による自動運転(その4/最終回)

(7) 機関車のプログラミングその3:機関車ごとの設定を組み合わせたシーケンス運転(セッションシーケンスの作成)

最後に今回作成したセッションシーケンスについて説明させていただきます。なお、最初にお断りさせていただきますが、以下の手順、方法は私が実際に行なったものですが他にもやり方は色々あると思いますのでひとつの参考としてお読み下さい。また、この記事に従った設定で万一システムの故障等が発生しても当方では責任を負いかねますのでご理解どご了承をお願い致します。

今回作成作成したジオラマと入換用の線路、コンタクトトラックの配置は下図の通りです。またピンクが初期状態で各線路に配置されている機関車です。

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ジオラマ”ALTENHOF機関区”の紹介とMärklin CS3による自動運転(その3)

(6) 機関車のプログラミングその2:機関車ごとの設定

以下に機関車のプログラミング(ロコシーケンス)の作成方法を記載させていただきます。なお、最初にお断りさせていただきますが、以下の手順、方法は私が実際に行なったものですが他にもやり方は色々あると思いますのでひとつの参考としてお読み下さい。また、この記事に従った設定で万一システムの故障等が発生しても当方では責任を負いかねますのでご理解どご了承をお願い致します。

ロコシーケンス、セッションシーケンスはCS3のevent機能で設定します。eventの追加は画面の上の部分のメニューでEdit > Add eventと選ぶことにより新規のevent入力画面が現れます。ここにサイドの機関車のコントロール画面のアイコンや分岐器等のデバイスのアイコンをドラッグしてドロップすることでコマンドの羅列としてでeventが作成されていきます。この方法についての詳細な手順はマニュアルや他のウエブサイト等で解説されていますので詳細は割愛します。

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ジオラマ”ALTENHOF機関区”の紹介とMärklin CS3による自動運転(その2)

以下に自動運転シーケンスプログラムの作成方法を記載させていただきます。なお、最初にお断りさせていただきますが、以下の手順、方法は私が実際に行なったものですが他にもやり方は色々あると思いますのでひとつの参考としてお読み下さい。また、この記事に従った設定で万一システムの故障が発生しても当方では責任を負いかねますのでご理解どご了承をお願い致します。
なお、私の使用しているCS3ハードウエアは比較的初期の製品で、この設定を行なった時のソフトウエアバージョンは1.4.1でした。

(5) 機関車のプログラミングその1:全体の構想とスタート時の設定

個々の機関車に対する設定を行う前に、自動運転の全体構想を検討します。
画像には機関車のアイコンがありますが、このアイコンが個々の機関車を動かすシーケンスプログラムを発動させるアイコンです。また、S字状のアイコンは機関車を動かすシーケンスプログラムを発動させるアイコンを複数組み合わせたものです。以降、前者をロコシーケンス、後者をセッションシーケンスと呼ぶことにします。

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ジオラマ”ALTENHOF機関区”の紹介とMärklin CS3による自動運転(その1)

ジオラマの紹介

今回紹介させて頂くジオラマ自体は2000年ごろに製作したものです。この数年前にメルクリンのZゲージによるレイアウトを作成しましたが、もう少し大きな車両を実際の風景の中で運転したいと考えこのジオラマを作成しました。HOゲージのレイアウトはスペース的には不可能で、かといってただの往復運転では物足りないと考えてジオラマの題材は機関区とし機関車の入出庫の風景を再現することとしました。

ジオラマのサイズは約1200㎜X400㎜で線路はメルクリンKトラックを使用しました。周囲を補強した9㎜厚の合板の上にコルク板を貼り、線路を固定した後Busch製のバラストを散布しました。ポイントマシンは信頼性を考え上面に配置してあります。

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鉄道写真:北海道の鉄道 1981・冬

1981年の冬、大学の先輩と北海道へ撮影旅行した際の写真を紹介させていただきます。その時撮影した写真は以下のYoutubeにアップしてありますのでこちらもご覧ください。

https://youtu.be/8pflZo8RZaI

https://youtu.be/MKmT5mqp_W4

https://youtu.be/EQupzYy_0S0


ここではその行程を旅行記的に、追加の写真、資料も交えて紹介させていただきます。
旅した経路は以下のとおりです。*が主な撮影地点です。

東京ー函館*ー<函館本線>ー大沼*ー長万部ー<函館本線>ー札幌*(泊)ー<函館本線>ー砂川*ー深川ー<留萌本線>ー留萌ー<羽幌線>ー幌延*ー<宗谷本線>ー抜海*ー稚内(泊)ー<天北線>ー浜頓別ー<興浜北線>ー北見枝幸ー<バス>ー雄武ー<興浜南線>ー興部ー<名寄本線>ー中湧別ー湧別*ー中湧別ー<名寄本線>ー遠軽ー<石北本線>ー網走(泊)ー<釧網本線>ー標茶ー<バス>ー厚岸ー<根室本線>ー根室ー<根室本線>ー帯広(泊)ー<レンタカー>ー十勝清水*ー新得*ー帯広ー<根室本線>ー苫小牧(泊)ー<室蘭本線>ー白老*ー東室蘭ー<室蘭本線>ー<函館本線>ー函館ー(車中泊)ー東京

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模型工作:ペーパー製旧型国電製作記 その2


それでは前回に引き続き具体的な手順を説明いたします。まず側板からです。
<側板の製作>
 側板の大まかな構成を下図に記載します。まず図に示すように外板に対して内張り1で2段窓の上段と戸袋窓の窓枠を表現します。その手順は、まず内張り1の上段窓枠周りの部分を一度切り抜いてしまい、その後に外版と内張り1を貼り付け、外版の罫書き線に沿って窓を抜きます。これで内張り1で下段窓の部分の外板の厚さが表現できます。その後先ほど切り抜いた上段窓枠の部分を内張り1の切り抜いた部分にはめ込んで、外版の窓に対して上段窓枠の位置を現物あわせで罫書いた後、上段窓を抜きます。それを内張り1に嵌め込んで接着すると上段窓が完成します。内張り2では2段窓の下段とドアを表現します。

昔の模型雑誌のイメージで描いてみました
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模型工作:ペーパー製旧型国電製作記 その1

<はじめに>
近頃のHOゲージ鉄道模型完成品の価格の高さには眼を見張るものがあります。昔から鉄道模型は決して安いものではありませんでしたが、昔は今より車両を安く「自作」することにより鉄道模型の世界を楽しんでいたような気がします。今でも模型雑誌等には自作の素晴らしい車両が発表されておりますが、掲載される作品は普通の鉄道模型ファンには時間的にも費用的にも少しハードルが高いのではないかと感じております。私もそんな人間の一人です。最近青弓社という出版社から発行されている「趣味とジェンダー」という本を読んだのですが、戦前から戦後60年代半ばにかけて男性には模型を「自作」するという文化ががあったことが論じられておりました。(ちなみに女性は手芸などの「手作り」という文化だそうです)。私の世代はそこで論じられていた「子供の科学」をはじめ、「模型とラジオ」「模型と工作」等の雑誌に掲載されている鉄道模型の車両の作り方を小学製から中学生のころ熱心に読んでいた世代です。
そこで、その頃を思い出しペーパー製の車両の「自作」をしてみました。当時そのような雑誌に載っていた製作記事を思い出しながら以下にその製作過程をご紹介してみたいと思います。なお、下記に完成までををダイジェスト版の動画にまとめましたのでよろしければご覧ください。

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