ジオラマ:”ALTENHOFのクリスマス”:その1

ヨーロッパの旧市街のクリスマス風景の再現を試みたHOレイアウト(ジオラマ)を紹介させていただきます。概要は下記の画像をご覧ください。

<製作の動機>

私は長年車両の模型を製作してきましたが、車両模型と言うものはいかにプロトタイプを再現するかと言うことに注力して製作を進めていきます。そのため模型化の対象とする車両の好みのプロトタイプを選択するという作業はありますが、その対象自体を構想するということはありません。車両でこの作業ができるのはフリーランスの車両を製作するか、架空の鉄道をイメージし、その中で実物の車輌をその鉄道向けにマイナーチェンジするということになります。ただこれを行うには実現のための確固なテーマ(製作のモチベーション)。というようなものが必要になりますが、私にはなかなかそこまで踏み切れません。その点、レイアウト(ジオラマ)の製作には、鉄道という舞台の中である程度自由なイメージで構想を考え、実現するという面白さがあります。この面白さを味わいたいと思い製作したのがこのブログでも紹介させていただいたメルクリンシステムを使用したARTENHOF機関区のジオラマで、そのジオラマ にメルクリンデジタルの自動運転機能を加えて楽しんでおりました。そうこうするうちに今度は鉄道主体ではなく人間の生活を主体とし鉄道を脇役としたジオラマを作成してみたいと思うようになりました。そう思った理由の一つはPreizerのフィギュアです。このフィギュアを見ていると、この開発者は人類行動学者かマンウオッチャーではないかと思うくらい実際の生活で起こるシーンが再現されています。ジオラマと言う舞台を作成し、車輌をその中に置くと車両が引き立って見えることは周知の事実ですが、このジオラマは はPreizerのフィギュアに活躍の場を与える鉄道を脇役とした舞台だと言っても良いかもわかりません。

<テーマの選択>

主役はPreizerのフィギュアであると言うこと、メルクリンシステムを採用すると言うことを前提とすると舞台はヨーロッパになります。多数のフィギュアを置くと言うことで街頭風景にすることとしましたが、さらにテーマを絞り込み、街が最も盛り上がる時期であるクリスマス風景とすることで、テーマの明確化を行いました。

<概要>
サイズは以前作成したZゲージレイアウトの上に置けるサイズとして1260×460㎜としました。幅はメルクリンK トラック2200(長さ180 ㎜)7本分です。街は線路より110㎜高い位置とし、線路と並行な街路とその街路に60度の角度で交わる道路を設け、後者には路面電車軌道を設けてあります。

<使用した市販品>
イメージを自由に構想するなどと大それたことを書きましたが、使用するのはKibri,Vollmer等の建造物キットになりますので、イメージのかなりの部分はそれらの選択で決まります。使用したキットの一覧を下に示します。このうちKibri 38372は2個使用しています。

その他、架線はViessmanの Starter Setの不足分にメルクリン製品を追加したもの、露店はFaller #180582 Market Standの一部、街路灯の一部にメルクリン製品を使用しています。その他の街路灯と線路にかかる道路橋は自作品です。各建物は内部も作成し、12V米粒球、LEDによる照明を取り付けてあります。


このジオラマを最初に構想したのは今から10年近く前で、それから建造物キットを作り始め、建造物を並べるためのベースを製作したのは約5年前でした。多くの方がそうしておられるようですが、レイアウト(ジオラマ)の作成で建造物を一気に製作するというのは好きなこととは言えなかなか骨が折れる作業ですので、この手のジオラマの製作は、作成を思い立ったらすぐ行動に移し、一気に完成させようとせず気長に進めることが完成の秘訣ではないかと今回改めて思った次第です。

それでは次回以降、各部の詳細を説明させていただきたいと思います。