レイアウトセクション・ALTENTAL HBFの紹介(2) -基本構想-

今回から本レイアウトセウションの紹介を始めますが,前回記載したように紹介は仕様書に記載した項目に沿って進めたいと思います.具体的には仕様書に記載した内容を太字で示し,そこに補足を加える形で紹介を進めます.

駅のホームに停車しているLufthanza Airport Express
信号所の横を通り待機線から駅方向に向かうV200と待機線で待機するV160.
  1. レイアウトセクションの基本構想
    本レイアウトセクションは欧州の主要駅(Haupt Bahn Hof)の雰囲気の再現を目標とし,通過線1本と頭端式の発着線2本を設けた駅とする.また駅ホームと対向する位置に機関車の待機線を設け,頭端式の発着線では機関車の交換を可能とすることにより運転に変化をつけられるようにする.制御方式はMärklin digitalを使用し,セクション内にはs88コンタクトを設置して列車の発着時および列車が発射する際のサウンドシーケンスや機関車交換時の制御,信号の制御を一部自動化する.なお,通過線はMärklin C-Trackを接続可能とする.

    日本語では”主要駅”と呼ばれるHauptbahnhofはFrankfurtやHamburgのように多くの頭端式のホームを持つターミナル駅からホームが数本のみの比較的小規模な駅まで各種ありますが,私の感覚では長距離列車が発着するその都市(地域)の拠点駅というような感覚です.今回はスペースの関係上あまり大規模な駅を製作することはできませんので駅の規模は小規模なものにならざるを得ませんが,長距離列車の発着を考えるとホームの有効長はそれなりの長さとする必要があります.
    実は私がこのような駅を製作するのは初めてではなく,以前製作したZゲージレイアウトでは頭端式の駅を製作しています.
Zゲージレイアウトの頭端式のターミナル駅

このZゲージレイアウトの線路配置は数に示すとおりでリバースループを持つエンドレスの周回線から分岐した部分に終端駅を設けてあります.この線路配置はメインとなる駅を終端駅としたレイアウトでは比較的多く用いられるものですが,今回製作したものは駅部分のみのレイアウトセクションでこのレイアウトの周回線の部分に相当する部分はシーナリー無しのフロアーレイアウトになるため駅を終端駅にすると列車が駅に戻るためには周回線にリバース区間が必須となるため今回は駅の部分に通過線を設け,フロアーレイアウト部分を単純なエンドレスとしても連続運転が可能となるようにしました.それに伴い通過線のホームの有効長は短くなりますがそれはやむなしと判断しました.また上記のZゲージレイアウトでは列車がエンドレスを周回している間に駅に停車した列車の機関車交換を行えるようにしましたが,今回製製作するレイアウトセクションでも同様の機関車交換ができるような線路配置としてあります.

Zゲージレイアウトの線路配置.下部が頭端式のターミナル駅

制御方式は従来から使用しているMärklin Digitalを採用しています.前回の記事で記載したように今回のレイアウトに外国型を採用した理由はレイアウトにあるテーマを設定した場合外国型を採用した理由はその方が多彩な車両をを楽しめるということのほかにDCC制御の車両が比較的安価に手に入ることもその理由の一つです.また私は以前からデジタル制御方式にMärklinの3線式のシステムを採用していますがさらにこのようなレイアウトセクションではDCC制御に加えて3線式のシステムに大きなメリットがあるようにも感じます.なぜなら3線式ならばこのセクションに接続するフロアーレイアウト部分の線路配置はリバース区間を設けようが設けまいが全くその時の気分次第でまさに子供がプラレールの線路をつなぐのと同じ感覚で自由に線路を配置できるからです.さらに分岐器の道床部分にポイントマシンとデコーダーを組み込んでおけば分岐器をどこに配置しようとそのアドレス(名称)さえ把握していれば分岐器をどこに配置してもコマンドステーションから分岐器の制御が可能になります.また2線式のシステムでフロアーレイアウトを敷設する場合には複線で2列車同時運転をしようとした場合2線式では渡り線の部分は必ずリバース区間になりますのでそのための配線とスイッチが必要になります.スペースの関係上なかなか固定レイアウトが普及せず車両工作主体の日本の鉄道模型ではもしかしたら気軽に運転を楽しむ最も最適なシステムは3線式のDCC制御なのかもわかりません.

駅に停車しているEra IVの食堂車.

なお,今回のレイアウトセクションでは完全な自動運転を行う予定はありませんが,列車の発着時案内放送や汽笛の吹鳴等のシーケンシャルな制御を行うこと,駅に設けた信号機の制御を行うことを目的に各線にs88コンタクトを設けることとしました.駅の出発時の案内放送は一部の車両ではファンクションの中に実装されていますが,Märklin CS3には自動運転機能(Event)の一部として外部スピーカーからSDカードに格納したサウンドファイルをシーケンシャルに再生できる機能もありますので将来的には(音源があれば)その機能も使用したいと考えています(CS3はスピーカーを内蔵していますので,CS3から音を出すことも可能です).日本のNゲージではサウンドボックスなるものが発売されていますが,私は本来車両から出る音は車両から,周囲から出る音は周囲のスピーカーから出すことが鉄道模型のサウンドの本来のあり方であると考えます.その実現に際してはHOゲージレベルのサイズなら技術的なハードルは全くないと思われます,日本のメーカーがDCC制御を積極的に普及させようとしない理由が私にはわかりません.メーカーや販売店にはユーザーサポートのためにそれなりの知識が必要になることが普及のネックになっているのでしょうか.

ドイツでは最新のICEにも供食設備のある車両が連結されています.

以上で基本構想の説明を終わります.最後までお読みいただきありがとうございました.