レイアウトセクションの製作:蒸気機関車が活躍していた時代の機関区(6) -レールと枕木の塗装-

コントロールボードが完成したらこのレイアウトでの運転を想定している手持ちの車両で試運転を行ないます。このセクションの分岐器は非選択式であり、スプリングポイント機能もありません。そのため分岐器部分でのストックレールとポイントレールの通電不良や分岐側から車両が侵入した際のポイントレールのスプリングポイント機能の動作確認が不要ですので比較的問題は起きにくい構造です。したがって主な確認部分はレールのジョイント部のずれと段差の影響の確認になりますが、その確認の際には脱線の有無だけでなく通過する車両を注意深く観察して揺れや音に注意して確認することが必要です。特に見落しがちなのはジョイント部のレールの段差です。今回は分岐器とフレキシブルレールのメーカーが異なっていますので分岐器とフレキシブルレールの部分にわずかな段差がありましたので枕木とベースボードの間に薄紙を挟んで高さ調整を行いました。この辺り、やはりフレキシブルレールも分岐器と同一のPECO製を使用した方が良かったかもわかりません。なお、以前にも記載しましたがこの段差を確認する際は実際の車両を走行させて確認するより台車を手で押さえて(荷重をかけて)通過させてジョイント部を通過する際の振動と音を確認するとよりわかりやすいようです。
試運転が終了したらレールと枕木の塗装を行います。私は今まで製作したHOゲージのレイアウトではレールは全てHumbrolのエナメル塗料の筆塗りで行っています。一般に金属にエナメル塗料を塗った場合塗膜が弱くすぐに剥がれてしまいますがHumrolのエナメル塗料は他の塗料と乾燥機構が異なるせいか、金属に塗装しても他の塗料に比較して剥がれにくく、今まで問題を起こしたことはありません。塗料の伸びも良いのでレールの塗装にはおすすめではないかと思います。ただ、艶(艶消し)の状態を安定させるためには入念な攪拌が必要で、乾燥時間も比較的長い等、他の塗料エナメル系の塗料とは取扱性が異なりますので注意が必要です。また入手製も良いとは言えません。一方枕木はタミヤカラーのフラットブラウンとブラック(いずれも艶消し)を混合した黒に近い茶色で塗装することとしました。
レールの塗色は比較的明るめの#186(Brown)を使用しました。レールの色は所謂”錆色”ですが、場所や交換されてからの期間等で色合いが異なり、選択に当たってはいつも悩むのですが今回は機関区のレールですので実際のレール側面は油、砂、石炭殻等で「汚れて」います。そしてその汚れはレール塗装後のウエザリングで表現しますので、今回はあまり難しく考えずに比較的明るめの「普通の茶色」を選択しました。レール塗装の手順は以下の通りです。まず綿棒を用いてレールを溶剤で拭き脱脂した後、プライマーを筆塗りします。前作までこのプライマーはマッハ模型製のエッチングプライマー(緑の液体)を使用していたのですが、最近入手できなくなってしまいました。そのため今回はIMON製の密着プライマーを使用したのですが、両者で塗料の密着性には差はないようです。プライマーが乾燥したらまずレールを塗装しますが、あとで枕木は塗装しますので枕木側へのはみ出しはあまり気にせず筆塗りしていきます。ただし分岐器部分、特にポイントレールの部分は枕木側に塗料がはみ出ますとポイントレールの動きを妨げますので慎重に塗装します。ただ、前述のようにPECO製のUnifrogタイプの分岐器はポイントレールとリードレールの間に関節部がありませんので関節部への塗料の回り込みを気にする必要がないので他の分岐器に比較してレールの塗装は比較的楽に行えます。なお、この分岐器は非選択式ですのでポイントレール先端とストックレールの間の導通はあまり気にしなくて良いのですが、レールの密着性に影響する可能性があるため接触部の塗装は避けました。塗装後、塗料が乾燥してレールの塗装が完了したら続いて枕木の塗装を行いますが、こちらはレールへのはみ出しがないよう、平筆を用いて塗料がレール側にはみ出さないように枕木を一本ずつ塗装していきます。枕木を1本ずつ塗装するのはなかなか根気のいる作業ですが、レールの総延長がこのレイアウト程度であれば塗装は半日もかかりません。

塗装中のレール. 塗料はHumbrolのエナメル系塗料を使用しました.

塗料が乾燥したらレール踏面の塗料を剥がしていきます。私はまずカッターナイフで塗料を削ぐように剥がしたのちブロックに貼り付けた#600のサンドペーパーで磨いて仕上げています。この際、塗料が剥がれているように見えてもプライマーが付着している可能性がありますが、触指で摩擦の変化を確認したり表面の光沢をチェックすることでチェックすることが可能です。

レールの踏面の塗料はまずカッターナイフを用いて削ぎ落としてその後サンドペーパーで磨きます.歯ブラシは削ぎ落とした塗料を除去するために使用します.

敷設が終了したらアッシュピットの部分の枕木の中央部と端面をカットし切断面を塗料でタッチアップすれば線路の敷設は完了します。

塗装が完了したレールと枕木. 手前は既成のフレキシブルレールで枕木の本数を減らしているのがわかります.
アッシュピット部分枕木を加工して完成です.

レールの塗装が完了したら地面の製作工程となりますが、今回は製作する日本の蒸気機関車が活躍していた機関区の地面でそっれを表現する為には今まで経験したことのない製作法になりますのでその方法には検討が必要で、る程度の時間(TRY &ERROR)が必要と思われましたので、それと並行して今までは図面上で検討していた機関区以外のストラクチャーの配置を検討するとともに、一部のストラクチャーの製作を開始しました。次回以降はその検討の過程と一部のストラクチャーの製作過程を紹介したいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございまいた。

地面の製作(製作法の検討)と並行してストラクチャーの製作を進めます. ストラクチャーの製作過程については次回以降適宜紹介していきたいと思います.