模型工作:ペーパー製旧型国電製作記 その9

今回は、いよいよ仕上げの段階として細かいディテールパーツ、手すり、配管等のの取り付けを行います。また床下機器を取り付け、車体、下回りとも、あとは塗装を残すのみという状態に完成させるまでをご紹介させていただきます。

晩年の旧型国電は各種の改造を受けており、ナンバー毎に車体の特徴が異なります。市販のキットもナンバー毎に発売される例もあり、完成後の車体のイメージは細かいでディテールをどのような形態にするかで決まるとも言えます。今はネット上に特定ナンバーの写真も多数アップされています。特定ナンバーの車両を作ることもできますが、特定ナンバーとする場合、厳密にはそのナンバーのいつの時代かによっても詳細部分は違います。私は、ナンバーにはこだわらずに自分の好みのタイプで製作しました。

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模型工作:ペーパー製旧型国電製作記 その8

前回までで車体の基本部分が完成しましたので引き続きドア上のウインドヘッダー、テールライト、耐寒型のタイフォン、パンタ台およびパンタ部のランボードでの取り付けを行います。これらのパーツは車体と隙間なく取り付けることが必要なパーツで、取り付け後必要に応じて車体と取り付けた部品との隙間をパテ等で埋める作業が発生するためまず最初に取り付けます。また今回は床板と車体側の床板取り付け板を作成し、台車、カプラー(ドローバー)を取り付けて線路上に編成状態で置けるところまでを行います。

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模型車両の紹介:国鉄9600が牽引する北海道の貨物列車

珊瑚模型店のキットを組み立てた9600とその9600が牽引するために製作した貨車をご紹介させていただきます。

この9600は以前ご紹介させていただいたC62 2とC62 3を製作した少し後に製作したものです。C62が北海道の蒸気機関車の花形スターであれば、貨物列車を牽引する北海道の9600はその対極にある地味な機関車と言えるかもわかりません。そのC62の対極にあるとも言える機関車を製作してみようと思い立って製作したのがこの作品です。9600は色々なタイプの機体があり、当時の雑誌等でも北海道の色々なタイプの機体の写真が多数紹介されていましたが今回はあえて特定ナンバー機とはしませんでした。

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模型工作:ペーパー製旧型国電製作記 その7

今回は前回説明したサーフェサー処理を終わった車体にウインドシル、ウインドヘッダー,雨どいを取り付けて車体の基本部分を完成させる工程を説明します。

使用するペーパーはウインドシル、ヘッダーがラベル紙、雨樋はラベル紙とバロンケントです。これまで作成した作品ではウインドシル、ヘッダーは薄手のケント紙やアート紙を使用して木工用ボンドで貼り付けていたのですが、木工用ボンドを使用して貼り付けるとどうしても木工用ボンドがはみ出てしまい修正に手間取ったり修正しきれずに車体に残った接着剤により車体に凹凸ができてしまっていました。そこで今回から全面的に車体との接着剤には木工用ボンドは用いずにラベル紙を最大限利用して作成することにしました。

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