模型工作:ペーパー製旧型国電製作記 その8

前回までで車体の基本部分が完成しましたので引き続きドア上のウインドヘッダー、テールライト、耐寒型のタイフォン、パンタ台およびパンタ部のランボードでの取り付けを行います。これらのパーツは車体と隙間なく取り付けることが必要なパーツで、取り付け後必要に応じて車体と取り付けた部品との隙間をパテ等で埋める作業が発生するためまず最初に取り付けます。また今回は床板と車体側の床板取り付け板を作成し、台車、カプラー(ドローバー)を取り付けて線路上に編成状態で置けるところまでを行います。

まずドア上のヘッダーを作成して取り付けます。使用する材料はウインドシル、ヘッダーと同じラベル紙の2枚重ねです。その上に罫書きを行ない、内側を切り抜きます。R1の丸ノミを使用します。

内側を切り抜いたら外周を切り抜きますが、外側はRをつけずに切り抜きます。

切り抜き後丸ノミで外側のRをつけますが、刃の弧の中心角が90度以上あることに注意してRを抜きます。どうしてもばらつきが出ますので不良ができることを前提に必要数以上を作成し、出来の良いものを選ぶことが必要です。完成したら裏紙を剥がして車体に貼り付けます。

次にテールライトを取り付けます。テールライトはエコーの細密パイプのφ1.8xφ1.5から作ります。まず車体に穴を開けます。最初はφ0.8程度の穴を開けてその穴を次第にφ1.8まで拡大します。

ドリルで穴を開けると秋がめくれますのでそのめくれはデザインナイフでそぎ取ります。また爪楊枝を刺して穴周囲の毛羽を押さえつけます。そのあと穴にパイプをはめ込みます。私は爪楊枝の先にパイプを固定して押し込みました。位置が決まったら瞬間接着剤で固定します。

次はクハ76の耐寒型のタイフォンを取り付けます。実物の構造はよくわからないのですが円筒の先端を斜めに切り落としたカバーが標準型のタイフォンの位置の片方に取り付けられています。私は直径2㎜の洋白線の先端を斜め45度の切断し、テールライトと同様車体に開けた穴にはめ込んで接着しました。

パンタ台とランボードはプラ製の帯板で作ります。素材はEvergreen製のプラ材、幅4.0 ,厚さ1.0の帯材です。パンタ台は中心に0.7㎜の穴を開けた2×2の部材です。ランボードは長さ23㎜に切り出した部材と長さ4.5㎜に切り出した部材を積層して作ります。

ランボードはタミヤセメント(流し込み用)で積層し、完全に乾燥したら積層が分からなくなる様にヤスリで仕上げます。完全に接着したら屋根カーブの合わせて足の部分を斜めに削ります。その方法はまず削る部分に赤ペンを塗ってその赤色と白色の境界部分がランボードの長辺と平行になるようにカッターナイフで均一に斜めに削り、最後は屋根板のRに合わせて耐水ペーパーで仕上げます。

パンタグラフはKATOのPS13を使用します。このパンタグラフは裏からネジで取り付けるタイプですので取り付け位置の屋根板に穴を開け、付属の取り付けネジがはまるよう裏からネジ頭が落とし込める直径で穴をザクって取り付けネジでパンタグラフを取り付けます。

パンタグラフの位置を決めたら取り付け穴から垂直に直径0.7㎜のドリルで取り付け穴の真下に穴を開けます。開け終わったらパンタグラフを外してドリルで穴を深くしてその穴に0.7㎜ミリの真鍮線を差し込み、さらにその真鍮線にパンタ台を差し込んでアロンアルファで固定します。これでパンタ台の完成です。

次に、パンタグラフ側の取り付け用ネジ穴を0.8㎜ 広げてその穴に真鍮線に差し込んでパンタグラフを裏からねじ止めし、パンタグラフが実際に取り付け可能であることを確認します。最終的には真鍮線を短く切ってそこに碍子を入れてパンタグラフを載せ、裏側からねじ止めします。

パンタグラフの位置が確認できたらパンタグラフは外して外側にパンタ台を取り付けて隙間をパテで埋めてブロックに貼り付けた#400の耐水ペーパーで仕上げます。

その後サーフェサーをスプレーして最終的にゴミや突起等をチェックます。またテールライト、タイフォンと取り付け用に開けた車体の穴の間に隙間があればそこに#1000のMr.サーフェサーを筆塗りして隙間を埋めておきます。ここまでで車体は市販パーツや配管、手すり等の細かいディテールの取り付けを残すのみとなります。

車体がひとまず完成しましたので次に床板と床板固定部材を作ります。床板は厚さ1ミリのプラ板、床板固定部材は幅5㎜,厚さ1㎜の真鍮帯板から作ります。床板の幅、長さは見物合わせで決定します。また床板の台車中心のボルスターの部分は0.5㎜のプラ板でかさ上げします。台車中心穴はまず直径2㎜の穴を開けて次第に穴を直径の大きなドリルで広げて行き最後はテーパーリーマーで穴をφ6に拡大します。

ボルスターはKSモデル製のタイプF(厚さ2㎜)、台車は日光モデル製のDT16とTR23、ドローバーはエコーモデル製の密連型です。床板取り付け版は帯板を幅33㎜に切断し中心に2㎜タップを開けたものです。

床板取り付け板は穴位置の大体の位置を車体側に罫書き、その位置に取り付け板のタップ位置がくるようにをゴム系接着剤で接着(仮止め)して床板を車体にはめ込んで位置を合わせ、実際に床板がネジで止まることが確認できたら床板取り付け板を瞬間接着剤で固定します(最後はエポキシ系接着剤で固定します)。

その後床板に台車、ドローバーを取り付けます。ドローバーは奇数側先頭車をピンにしています。

次回は細かい市販パーツ、手すり、配管等のパーツの取り付けを説明します。