手持ちの台車を使用して自作したペーパー車両(6)

165系”アルプス”と20系”あさかぜ”:20系客車の製作プロセス

20系客車は165系電車と異なり屋根板を使用しませんので製作工程が異なります。以下の写真でに屋根の曲げ工程を中心に製作過程を説明します。

・ 妻板の製作

・ 車体(側板+屋根)と内貼りの製作

・2段窓、ドア、通風口の加工

・ 車体部品の完成

・ 車体裾の曲げ

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手持ちの台車を使用して自作したペーパー車両(5)

165系”アルプス”と20系”あさかぜ”:165系とクモニ83,クモユニ82の製作プロセス

165系の車体構造はユニットサッシ部分も含めて今まで製作した711系やクモヤ791と同じです。ただ、今回は大量にばらつきの少ない車体の罫書きが必要になります。そのため今回、罫書きのために
1)スプリングデバイダー
2)スプリングコンパスとシャープ芯用ヘッド
3)ドローイングペン 0.03㎜
を新たに用意しました。

スプリングタイプのデバイダは主にユニットサッシの罫書きに使用します。ユニットサッシはまずラベル紙を15×13.㎜に切断して外枠としますが、この寸法をばらつきなく罫書く時と、窓外周の罫書きに使用しました。特にユニットサッシ外枠を基準に窓外周の罫書きを行うときには特に長手方向の寸法について、窓全長よりもユニットさっし外周からの距離(ユニットサッシの外枠の幅)をばらつきなく罫書くことが重要で、その際にスプリングタイプのデバイダが必要です。またスプリングコンパスは165系ではあまり出番はありませんでしたが20系客車に必要な大量の仕切り板の屋根Rの罫書きを行う際に使用します。また、一度に大量の罫書きを行う際には芯の減りによる寸法のばらつき(芯を研いで寸法を確認する手間)を無くすためにシャープ芯用ヘッドを使いました。ドローイングペンは今回一部に平滑度の高いスノーホワイトという用紙を使用したためシャープペンシルでは線の紙へのノリが悪かったため使用しました。また、今までほとんどの罫書きは0.3㎜のシャープペンシルで行ってきましたが、その際、芯の減りによるばらつきが気になるところもありましたので、このペンを使用してみました。使用してみた感想では安定的に線は引けますが罫書き時にシャープペンの芯のエッジが用紙に当たるように気を使って罫書きを行う方が細い線がほけますので一長一短といったところです。ただ、線は圧倒的に濃く弾けるの仕切り板の接着位置等見難い部分の接着位置を描く際には重宝しました。いかに製作過程を主に写真で示します。写真は手順の概略ですので詳細は711系・クモヤ791の紹介記事も参照ください。

・ サロ165以外の側板製作手順(ユニットサッシ部の製作法)
ユニットサッシの罫書きの手順を下の図に示します。この方法の最大の留意点はサッシ枠の高さ方向の誤差を目立たなくするためサッシ枠を切り離した順に側板に貼ることです。また窓の上下の基準はサッシ枠の両端を基準とし、幅方向の基準はサッシ枠の外周を基準にすることです(窓の幅よりサッシ枠の太さを優先する)。サッシ枠を側板に貼り付けてから窓を切り抜く方法は以前からありましたが罫書き、切り抜きの際の誤差を考慮した上記の手順を守ることが揃って見えるユニットサッシを製作する最大の留意点だと思います。

以下、手順を写真で示します。

内貼りは以下のように製作します。

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