今回は最終回としてPriser製のフィギュアを使用して作成したジオラマ上の代表的なシーンをご紹介させていただきます。
使用したフィギュアは建物室内に配置したものも含めて約300人になります。そのうちの200人はSuper Setとして販売されている駅頭の乗客、通行人、旅行者等が入ったアソートセットで品番は#13000,#13002です。また座っている人々は#14418のSeated Persons 48体入りを使用しました。たのフィギュアも含めてこれらは全てドイツの模型店から購入しました。国内での購入に比較して非常に安価に購入できますし、故障するものではないのでアフターサービスも不要ですので動力車を購入するよりは購入のハードルは低いと思います。国外(EU外?)の販売に力を入れている販売店であれば出荷直後にメールでTracking No.の連絡があり、宅配会社のサイトで宛先の確認や荷物の追跡できますので安心です。私はメルクリンの動力車も含めて10年近くドイツの模型店から購入していますが製品の品質や物流過程にがあったことはありません。一度支払い時にクレジットカード会社のセキュリティシステムに起因すると思われるトラブルがありましたが、簡単な英語のメールで連絡すればすぐに対応してもらえました。外国製鉄道模型の個人輸入を考えている方はまずこの辺りから初めてみても良いかもわかりません。それでは以下、写真を中心に各シーンの説明をさせていただきます。
まずはこのジオラマのテーマであるクリスマスマーケットのシーンです。クリスマスマーケットは郵便局の前と路面電車が走る道路の2カ所に設けましたが、まずは郵便局前のクリスマスマーケットから紹介させていただきます。
クリスマスマーケットの屋台やその周辺の小物類はBusch #1058を使用しました。この製品は屋台とその飾り付け、周辺の柵や看板、その他の小物ががセットになった製品です。
キットはほぼ説明書どおりに組み立ててありますが各屋台にはLEDによる照明を設けるとともに電飾は前回説明したチップLEDによる照明を取り付けてあります。
プレゼントを配っているサンタクロース、サンタガールは#29027,#29028です(以降特記以外はPriserの型番です)。天使のコスチュームを着ている女性が見えますが、これはBuschのクリスマスシーンのセット(型番不明)に入っていたものです。
その隣には猿を連れて手回しオルガンを引いているおじさんがいます(#29044)。周りのカップルはSuper Setに入っていた人々です。
その隣にはワインの女王様がいます(#29105)。その後ろの柵、看板等はクリスマスマーケットのキットに入っていたものです。
屋台の前には飲食スタンドがありお客さんで賑わっています。スタンドの上の瓶は#17220の中に入っていたものです。その他の人々はSuper Setの人々です。
こちらはメインストリートのクリスマスマーケットです。屋台はFallerの#27253です。
サンタクロースとサンタガールは郵便局前の人と同じです。クリスマスツリーはBusch #5413です。このクリスマスツリーは黄色のLEDが組み込まれています。
お気づきかもわかりませんが(街の人々は気がついていないようですが)立ち止まって携帯電話を見ているのはドイツ首相のAngela Merkelさんです(#28212)。
その隣には風船売りのおじさん(#29000)がいます。看板はBushのキットに入っていたものです。
クリスナスツリーの下にいるカップルは#18213です。手前のマッチョなお兄さんはSuper Setに入っていたものです。
次に紹介するのは結婚式のシーンです。花婿、花嫁は#10339です。階段の下には写真を撮っている人々、それを眺めているカップルと子供を抱いた老人がいます。これらはいずれもSuper Setの人々です。手前の街路灯はMärklin #72804です。
お次は銀行とホテルの間のカフェです。テーブル、椅子はFaller製#180439で、人々は#14418の中の人々です。立っている人はトランプさんではありません。よく見ると髭をはやしています。
食器は#17220,料理は#17220です。着色、配置とも非常に細かい作業になりますがテーブルに並べると非常に効果的です。昔はPreiserのキットは白人が殆んどだったと記憶していますが Super Setの中には黒人の人やイスラム系の人もいます。時代は変わっていると感じます。
そのほか時代を感じさせるフィギュアとしてはは子育てをしている育パパが数点製品化されているということでしょうか(#28177)。
線路と反対側には野菜を売っているおじさんがいます。台と商品はFaller製です(#27253の一部 他)。建物キット等の中には花壇に植える花として着色スポンジが入っているキットがありますが、それらを商品に利用しています。
また郵便局の裏手には荷物を運んでいるおじさんがいます(#10255)
路面電車は天賞堂で購入したRoco製の市電の未塗装品を塗装したものです。内部に乗客と照明を仕込んでありますが、モーターは外してあります。電源はリード線で供給しており線路からの給電はしておりません。手前には電車の写真を撮影している撮り鉄がいます。Super Setの中には旅行者としてカメラを持った人が多くいました。
車は時代を意識することなくカタログを見て気に入ったものを選んであります。道路にはコクヨ製の「ひっつき虫」で固定してあります。
以上、ジオラマ上の主なシーンをご紹介させていただきました。最初の建物キットを作成したのは2005年ごろでしたので、それからこのジオラマの完成までは約15年かかったことになります。建物やフィギュアは送料節約のため発注したものをある程度まとめてドイツから発送してもらったり、再生産まで入荷待ちの製品があったりで、所望の製品を入手するのに結構時間かかることもあり、一応の完成となるまで長い時間がかかってしまいました。ただ、その入手までの時間の長さが逆に各シーンのイメージをよく考えて発注したり、到着までにそのイメージを膨らませて工作の取り掛かるということにもつながり、車両模型や鉄道シーンのレイアウト(ジオラマ)作成とは異なった楽しさを長期間味わうことができました。今回の紹介にあたりこのジオラマ は一度完成としましたが、まだ手を加えたり改良したいところは多数あり、今後もコツコツと製作を続けていきたいと思っております。最後にこのジオラマのイメージとなった私お撮影した ドイツの実際の風景の写真を数点とその1にもリンクを貼ったYoutubeにアップしてあるスライドショーのリンクを掲載させていただきこのジオラマの紹介を終わりたいと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。