レイアウトセクション・ALTENTAL HBFの紹介(9) -情景3(駅以外の建造物 )-

前回の駅の建物の紹介に続き,今回は駅以外の建物について紹介します.その前に待機線から今回紹介する建物の前を通過し駅に向かうBR140の動画をご覧ください.

パンタをあげて待機線から駅方向に向かうBR140

駅以外の建物に対する仕様書記載項目は以下のとおりです.仕様書には建物の種類,使用キット(自作の建物は素材),レイアウト状の位置及び照明に関する仕様を記載しています.
b)  HBF以外の建造物
HBF以外の建造物は下表のとおりとする 

建物はいずれもModule1に配置し,その概略位置は以下のとおりとする.

各建物に設けた照明及びランプの種類,ON /OFFパターンを下表に示す.

信号所は上表に記載したようにKibri製のキット,#39486,Signal tower Rottershausenを使用しました.この信号所は1階部分が煉瓦造りで2階部分が木組構造のいかにもドイツの建物らしい信号所です.このキットは比較的新しい?(少なくとも30年前のカタログには掲載されていない)キットで,そのせいか,各部がConnection Systemと称する突起と爪で組み合わさる構造になっていたり,2色成形で成形した部品が採用されています.この2色成形の部品は2階の木組構造の壁の柱と壁,窓枠と窓ガラスに採用されています.この2色成形の部品は接着作業がなく,部品同士も密着している等,組み立て上のメリットも多いのですが反面プラの質感を消すために塗装を行う場合はマスキングに非常に手間がかかります.今回私は壁面の柱と壁は塗り分け塗装をしましたが,窓と窓枠はマスキングに自信がなかったため未塗装としてあります.塗装は主にHumbrol製に塗料を使用しましたが,今回2色成形部品の塗り分けにはドイツレベルしゃの塗料を使用しました.

ドイツレベル社のエナメル塗料

この塗料は欧州のMärklin Magazinに掲載されるレイアウトの製作記事でよく見かける塗料で,日本では比較的入手しにくい塗料ですが,私が使用した感想ではHumbrol製の塗料より乾燥は早く,塗膜の強度は比較的強い印象です.前述のMärklin Magazinでは金属製のレールの塗装にも使用されている記事もありました.最近の日本のホビー市場では国産塗料が主流で海外製の製品はあまり流通しておらずなかなか入手しにくい状況ですが,ホビー用の素材は海外の製品に目を向けてみるとまだ日本にはない特徴のある製品があるかもわかりません.
キットは入口灯と照明灯にLEDランプを組み込んだ以外はほぼキットの説明書通りに組み立てましたが,このキットは”Connection system”のおかげで接着剤青使用せずとも壁面が箱状に組み立てられ,接着剤を流す作業を非常に簡単に行なうことができました.

Kibri製の信号所.信号所には駅名と略号が表示されます

信号所の制御室は内部も製作しました.窓の張り出し部分にはこんトロールパネルを設け,内部に照明を組み込んであります.また反対側の緑色のボックスは電源設備の配電盤という想定で,その中にも照明を組み込んであります.屋根は”Connection System”で壁にしっかりはまりますので接着はしていません.

信号所の室内.手前の緑色のボックスが照明を組み込んだ配電盤です.

これらの照明は照明用の9Vの電源を接続した時点で常時点灯するように接続しあり,室内灯が消灯している際も信号システムは稼働していることを表現しています.どちらも白色のLEDを使用しましたが配電盤は旧式であることを表すために電球色のLEDでも良かったような気がします,

また入口灯と照明灯,室内灯は別々にOn/Offが可能な配線としてありm83デコーダーを使用して点灯状態はCS3から切り替えられるようにしてあります.

入口灯はキットのパーツの電球部分を削り直径0.15㎜のポリエステル銅線をはんだ付けした表面実装型の電球色LEDを取り付け,銅線は支持部材に巻きつけて建物内部に引き込んでいます.また照明灯もパーツのランプ部分を座具って表面実装型のLEDを取り付けましたがこちらは白色のLEDを用いました.なお,これらのLEDの制限抵抗は建物内部に組み込み,建物からベースへの配線本数を減らしています.

入口灯に組み込んだLED. 発光部の上にはエポキシ系接着剤を垂らして電球を表現しました.

詰所はKibri製のレンガ壁の素材(#34122:Plastic red brick sheet)で壁を作成し,以前使用したキットの残部品の窓枠,ドア部品を使用して組み立てました.屋根はプラバンとEvergreen社製のプラ素材で製作しました.煙突はプラ板と真鍮線で,雨樋は金属とし,軒樋はエコーモデル製のパーツを使用して縦樋は真鍮線,縦樋の支持部材は真鍮帯板で製作しました.

煉瓦造りの詰所の外観.入り口の扉はプラ製キットの残材です.

内部にはLEDによる照明を設け,建物の入り口には入り口灯を設けました.どちらも電球色(Warm white)のLEDを使用しています.LEDの制限抵抗は建物の内部に設けましたが両者はm84デコーダーの異なるアウトプットに接続するため建物からは4本の電線が出ています.

電気室及び物置はコンクリート造りとしてプラ板から製作しました.屋根は電気室がプラ製建物キットの残パーツ,物置はプラ板およびEvergreen社製プラ素材からの自作です.照明は物置の荷物置き場のみに電球色(Warm white)のLEDを取り付けました.物置の寄棟形状の屋根は薄手のプラ板を組み立てました.寄棟形状の屋根が高さと傾斜角を決めて展開寸法を算出すれば比較的容易に製作可能です.継ぎ目の処理を環t欄にするため薄手のプラ板を使用するのが簡単に製作するコツのようです.組み立てれば強度は十分確保できます.

実物の写真を参考に製作した物置と電気室の外観.

建物の表示類はWebから取得した素材等をカラレーザープリンタで出力し,表面に透明テープを貼り付けて表面を保護した後両面テープで貼り付けました.写真で見るとわかるように小さい表示は厚みが気になるため,これ以降に製作したレイアウトでは表示は両面テープではなくゴム系接着剤で貼り付けています.

信号所の前に停車するV200.1

以上がレイアウト上に設置した建物になります.なお,建物周囲のアクセサリについては別項で紹介させていただきます.次回は信号機と架線柱を紹介したいと思います.最後までお読みいただきありがとうございました.